二男の崇紀については、平成23年4月に大本山總持寺様での修行を終え、東照寺に戻りました。
 その後、各種手続きを行い、色のお袈裟を掛けられることとなり、7月に大本山永平寺様、9月に大本山總持寺様に拝登し、「瑞世(ずいせ)」の役目を果たしてきました。瑞世とは一日住職となり、朝のお勤めの際に多くの僧侶の並ぶ中、中央で導師の役を務めるもので、住職になるために欠かせないものです。
 曹洞宗の規則である『曹洞宗宗制』の中の「曹洞宗僧侶教師分限規程」に、転衣(てんえ 色のお袈裟を掛ける)を了じた者は2年以内に両大本山に瑞世拝登を行うことになっています。瑞世が終わって僧籍簿へ登録され、初めて「和尚の法階」と、「教師資格」を得ることになります。崇紀は、このたび和尚となり、「二等教師」の教師資格を得ました。住職になるには二等教師以上の教師資格を得なければなりません。なお、僧侶の資格については、宗派により呼び方も階層も全く違います。
 また、9月には「東照寺副住職」の任命、「住職の後任候補者」としての登録、そして、「色衣許可(しきえきょか 色の衣を着ることの許可)」を得ました。
 副住職になることにより、住職に代わって、法事のお勤めなどはもちろんですが、葬儀の引導師を務めることも許可されます。また、東照寺の責任役員の承認を得て「住職の後任候補者」として登録されたことから、住職不在となった際には、簡単な手続きで住職の任命を受けることになります。
 平成十年に得度をし、十三年かけて副住職の資格を得ました。住職としてはひと安心というところであり、檀信徒の皆様からも同様の声が聞かれます。葬儀や法要などに住職と共に勤めてまいりましたが、至らない点もあります。本人も日々の生活で、これからまだまだ修行をおこなって自己を磨いていかなければなりません。そして、檀信徒の皆様に育てていただくことも必要であります。今後とも、よろしくお願いいたし、ご報告とします。
                                                       住職
崇紀和尚 東照寺副住職任命
 瑞世師として、大本山 永平寺様にて、朝のお勤めの際に導師を務めた後の記念撮影。
 曹洞宗管長猊下より東照寺副住職の任命書をいただく。
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