新西国第三十番  延沢 竜護寺

 つきもひも なみまにうかぶ ちくぶしま ふねにたからを つむこころして

                         (西国三十番 本業寺御詠歌)

【宗旨】曹洞宗 祥雲山 竜護寺                  

【本尊】釈迦牟尼仏 【御祭祀】千手千眼観世音菩薩

【寺宝】山門「市文化財」、九條袈裟                
    胎内仏観音(最上札所二十二番・慈覚大師作)        

【別当】尾花沢市延沢925−1
    住職 巨勢庸純  рO237−28−2331

【由緒】

 竜護寺は、宝徳元年(一四四九年)大意了的大和尚が開かれた寺で、のち四世明室存光和尚の代に延沢城主能登守満延が再興し、家臣の修養道場も兼ねた菩提寺としました。そのとき新潟県柏崎市の香積寺七世大通経文大和尚が招かれて開山となりました。

 延沢城は、別名霧山城といい南北朝時代の名城で、東南側の樹木のないところには山椒とニラ草を植えて敵が登るのを防いでいたといわれ、今もその草木がうっそうとはえています。竜護寺の山門は霧山城の表門で天正時代の様式で隠元禅師の「円通」の額がかけられています。また宝物の九條袈裟は、徳川家康より拝領の陣羽織を以て作ったといわれています。
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