新西国第二十九番 延沢 金城寺
そのかみは いくよへぬらん たよりをば ちとせもここに まつのをのてら
(西国二十九番 松尾寺御詠歌)
【宗旨】浄土宗 渡沢山 金城寺
【本尊】阿弥陀如来
【御祭祀】馬頭観世音菩薩
【別当】尾花沢市延沢二六六七
住職 山村霊欣 рO237−28−3115
【由緒】
野辺沢城築城当時、現在のお城山は阿弥陀ヶ森といって、頂上に阿弥陀堂があり慈覚大師彫刻の阿弥陀如来を祀ってありましたが、野辺沢薩摩守満重公が築城のため城下に移し、天和二年(一六八二年)路念上人を開山とし、はじめは金浄寺と称しました。
新西国観音祭祀の頃、農耕の主体は人力のほか畜力に頼り、馬の力を労働力として活用したため、農家では馬を特に大切に扱いました。また交通の手段としても重要だったので、当寺では馬の安全を守り豊作を祈願し、併せて諸願成就を達成するため、馬頭観世音菩薩を祀ったものです。現在は機械化時代ですが、馬頭観音は今も交通の安全・農機具の無事故・安全祈願に霊験あらたかなることを確信しております。