新西国第二十六番 古殿 実相院
はるははな なつはたちばな あきはきく いつもたへなる のりのはなやま
(西国二十六番 一乗寺御詠歌)
【本尊】聖徳太子
【御祭祀】聖観世音菩薩
【別当】古殿地区 区長 (連絡先)別当会事務局
【由緒】
古殿地区は、延沢霧山城初代の薩摩守満重が嫡子の能登守満延に跡目を譲り隠居した場所なので、古殿と呼ばれるようになったと言われています。
古殿(薩摩守)が没した後、能登守の娘が住まいし、その没後に菩提所として竜護寺(能登守菩提所)の末寺として東城山実相院の一寺が建てられ、今にその名が残されています。
実相院の開創は寛永年間(一六三〇年頃)で、開基は実相院殿月窓光心大姉といい、本尊は「上宮聖徳太子」です。明治の始め廃寺となり、その後は村人が剃髪して留守を守ったりしていましたが、現在は地区民の管理となり、公民館と隣設されて地区の中心的役割をはたしています。境内では、樹齢五百年と伝わる幹周七メートル余の大ケヤキが時代を越えて巡礼者を静かに見守っています。