新西国第二十二番 牛房野 清印寺
おしなべて たかきいやしき そうじじの ほとけのちかい たのまぬはなし
(西国二十二番 総持寺御詠歌)
【宗旨】曹洞宗 瑞応山 清印寺
【本尊】釈迦牟尼仏 【御祭祀】聖観世音菩薩
【別当】尾花沢市牛房野319
住職 宇野全宏 рO237−22−2695
【由緒】
牛房野は、文治年間(一一八五年頃)源義経の重臣鈴木三郎重家(伊勢三郎)が、奥州平泉から逃れて来て再挙を図ろうとしたが、遂に志ならずこの地に居を構え領したと伝えられています。尾花沢市内でも起源が古く文化財級の古い仏像が沢山あると言うのもそのためでしょうか。現在は山菜の宝庫として春には遠方からの車が列をなしています。清印寺は、康永元年(一三四二年)京都五山の天竜寺相国寺の開山・夢窓国師(臨済宗)の開基で、途中頽廃したのを六沢円照寺の浄庵真清大和尚が曹洞宗として再興しました。以後、二度の大火にあい現在の本堂は昭和七年のものです。
銅造聖観音立像は、鎌倉時代中期(一四〇〇年頃)のものといわれ、幾度も火災などで傷つきながら人々を守り続け今に至っています。