新西国第十四番 井出 普門寺
いでいるや なみまのつきは みいでらの かねのひびきに あくるみづうみ
(西国十四番 三井寺御詠歌)
【宗旨】曹洞宗 大田山 普門寺
【御本尊】聖観世音菩薩=左仲の観音
【寺宝】安産子育地蔵=井出地蔵尊
【別当】大石田町井出430
住職 小林徳潤 рO237−35−2134
【由緒】
普門寺は永正十年(一五一三年)井出楯館主大田左仲の開基で、向川寺十三世繁松林茂大和尚が布教伝道の場として開山した寺です。
本尊聖観世音菩薩は左仲公の念持仏で、左仲公は大永四年(一五二四年)九月二十八日に没し普門寺に葬られ位牌が現存している。左仲公は大の観音信仰者で念持仏をまつり山号を大田山寺号を普門寺とされたといわれています。
また、安産子育地蔵は「井出の地蔵様」として婦人の信仰が篤く、最上川を流れて来たとも言われ、元禄二年(一六八九年)芭蕉と曽良が、山寺から大石田に入り一栄宅に三日間泊り、旅する途中に井出地蔵堂で休息したと曽良の旅日記に書かれています。