新西国第十二番 荻袋 宝鏡院
みなかみは いづくなるらん いわまでら きしうつなみは まつかぜのおと
(西国十二番 岩間寺御詠歌)
【宗旨】曹洞宗 台明山 宝鏡院
【本尊】釈迦牟尼仏 【御祭祀】千手観世音菩薩
【別当】尾花沢市荻袋七四九
住職 高橋泰勇 二五ー二一三六
【由緒】
宝鏡院は、万治元年(一六五八年)三月、尾花沢の竜昌寺三世鳥山門越大和尚によって開かれた寺です。
文化元年(一八〇四年)四月、八世義俊大和尚の代に現在の場所に本堂を再建したといわれています。茅葺屋根の山門がおだやかな雰囲気をかもし出しています。
新西国十二番の観世音菩薩は、千手千眼観自在の千手観音さまで、あまねく一切衆生を救うために千の目と千本の手を持っています。その数限りない目と手は、観音さまの慈悲と救済のはたらきが無量無辺であることを示しています。
三十三観音というのは、観音さまが三十三の姿に身を変えて衆生を救うという事ですが、それは仏といわず人といわず、動物や草木や物など全て私達を助けてくれるものは観音さまの身代りだということなのです。