新西国第八番  尾花沢 薬師堂

 いくたびも まいるこころは はつせでら やまもちかいも ふかきたにがわ

                            (西国八番 長谷寺御詠歌)

【本尊】薬師如来  【御祭祀】聖観世音菩薩            

【別当】尾花沢市尾花沢2126
    知教寺住職 松岡良宣 рO237−22−0081

【由緒】

 新西国八番の尾花沢薬師堂は、現在の尾花沢小学校の近くの旧街道沿いにあったもので、人々の交通安全と身体堅固を祈願するために建てられたものでした。後に聖観世音が祀られ、近在の鎮守堂としてお参りされるようになりました。

 その薬師堂も戦後老朽化が激しく、薬師如来だけが現在知教寺の本堂に安置されています。               

 薬師如来は、鎌倉後期(一三〇〇年頃)の寄せ木造りですが、今は白木造りの宮殿に入れられて秘仏になっています。薬師如来は、お薬師さまとしてお地蔵さまや観音さまと共に昔から庶民の信仰を集めている仏さまです。普通には病気を取り除いてくれる仏さまとされていますが、その御利益は体の病気に限らず心の病にもおよび、人間のあらゆる悩み・不安・心配や、社会の病を憂える人にも力を貸してくれるものです。

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