13.「 日出乾坤輝 雲収山岳青 」


≪ 以下は、平成十六年 年明けのホームページに掲載した内容です ≫

「日出でてけんこん輝き 雲おさまり山岳青し」
という言葉を今年の初更新画面にさせていただきました。

意味は 「朝になって太陽が登ると 万物がその光を受けて世界が明るく輝き
雲が消え去ると山々は青々としてくる」 ということです。

仏教的に解釈すると、次のようにも読み取れます。
『日(太陽)は人間が生まれながらに持っている仏性(ぶっしょう)を表し、
雲はその仏性を覆い隠す煩悩にたとえているのです。
暗雲が立ち込めていても、それを追い払えば
乾坤(心)の中の妄想は一瞬のうちに消え去っていくのです。
見方を変えれば、雲があろうがなかろうが、
日(仏性)は常に私たちの中にある』 ということでもあります。
心の在り方がいかに大切かを示しています。

今、イラクや北朝鮮など世界的にも不穏であり、不況の暗雲も垂れ込め、
日本全体が暗い感じがいたします。
今年こそ心を切り替え、前向きに生きていこうではありませんか。
自分が太陽であることを自覚して日々を生活していきましょう。

副住職 合掌

inserted by FC2 system