上の菩提達磨大和尚と一対となってまつられております。曹洞宗寺院では、向かって右側に招宝七郎大権修理菩薩、左に達磨さまがまつられています。ご覧のように右の手を額のところまで上げて遠くを見ている姿をしておられます。
日本に曹洞宗を開らかれた道元禅師が、中国(当時の宋)に渡られ厳しい修行を終えて帰られる時、この菩薩様が密かに後を追ってこられました、そこで道元禅師が問いかけると、「私は招宝七郎大権修理で、正法護持のためにまいりました」と答えられたということです。
道元禅師をお守りし、日本に無事に正しい法が伝わるようにと、一緒に日本に来られました。服装も中国風ですね。正しい法である曹洞宗の隆盛を今なお見守られております。
それゆえ、曹洞宗では上の達磨さまと共に、本堂に必ずまつっているのです。
東照寺16世 没量義禅大和尚の時代、「施主(寄付した方)関谷の吉右衛門」と、本堂の寄付単に記されています。
招宝七郎大権修理菩薩 ちょうほうしちろうだいげんしゅりぼさつ